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5月から始めたブログなのですが
今年見た中でも印象に残ってる作品は書いておこうと思いまして
いまさら4月初旬公開の本作のレビューですよ。
99点

 

本ブログでも取り上げたリバーズエッジ、娼年と攻めた青春映画が続く中ついに来た超弩級。

本作は押切蓮介が描いた同名コミックの完全実写化なのです。

 

僕は映画を観てから原作を買って読んだ(上下巻2巻しかないのであっという間!)のですがこちらも凄まじい内容でしたよ。画像検索で「ミスミソウ」って検索するとだいぶ閲覧注意なものが出てきます笑

表紙も絵柄も可愛いんですけどね。

 

 

で映画は見事に原作のストーリーと雰囲気、キャラ造詣も残酷描写も再現してくれていました。漫画と違ってカラーの実写化にした利点も。美しい銀世界に舞う、血、肉片、臓物。

ちょっとファーゴを思い出しますね。

 

あらすじとしては家族と北国の田舎に引っ越してきた美少女がひどいいじめに会い、それがエスカレートしすぎて

家を焼かれて家族を殺される

というハードすぎる展開に。

そして主人公は実行犯の同級生たちに次々と復讐していく

という感じです。

 

まあとにかく救いのない話。伏線が回収されたりツイストが加えられていくたびにどんどん胸糞悪くなっていく最低で最高の脚本。

そしてフレッシュな暴力描写の数々。

鼻をペンチで、とか、カットを割らずに棒が顔に叩きつけられたり、倒れる人間の主観ショットになったり、カメラ越しにあれがグサッとかとにかく見せ方に工夫があって良かった。

具体的には作品をご覧ください笑

 

なんも起こってないシーンから不穏な空気を出すのも上手くて、
特に火事に会うまえの妹の手を振る姿の若干の不自然さとカットの長さが嫌な空気を醸造させていたり、あの担任の先生がいじめっこのリーダーの美少女タエちゃんを友達だと思ってるよ!とか言い出すあたりの気持ち悪さもすごかった。

 

ていうかあの先生の演技最高笑。最後にブチ切れてからギャグ的に死ぬシーンまでのカメラワーク、ハイテンション演技、ゲロ、謎の音楽のエモーショナルな盛り上がりといい最高過ぎた笑

 

原作でもここは白眉です。

 

あとは放火の実行犯ルミちゃん役の子はすごい。あのいじめられながら一緒に笑っちゃう感じとかああいう子いたわ。

あのあとの行動はエクストリーム過ぎるけど、あの目と唇に宿る狂気の説得力でなんか腑に落ちちゃう。準ラスボスにふさわしいです。

 

清水尋也の危うさは言わずもがな。

善人に見えてた時はいい子過ぎて危ういなって思ってたけど、終盤からはその危うさが=恐怖になってくる。

 

デブとボーガン野郎の口調のムカつく感じやブラックな笑いを生む死に方も最高。みんな演技上手いなあ。中学生には見えないけど笑

 

主演の山田さんは元乃木坂の伊藤万理華をもっと尖った感じにした顔立ちだけど、狂気と血に塗れるほどに美しく見えてきてほんとにベストキャスティングだったと思う。

 

 

ちょっとだけ不満点を言うとタエちゃんが生き残るラストと回想は凄く美しいけど、あの2人の仲に亀裂が入るくだりはちょっと浅いし、あと仲良い時代のカーテンにくるまってアイス食うシーンはなんか不自然。でもエンディング曲も相まって泣いてしまった笑。

エンディング曲かつテーマ曲のタテタカコさんの「道程」はほんと名曲です。

最近ずっと聴いてます笑

 

しかし内藤瑛助監督すごいわ。

 

デビュー作からしてタイトルが「先生を流産させる会」でまあ尖った監督なんですが今作はがっちり彼の資質にはまりましたね。

暴力描写や青春描写の的確さがあるのでバトルロワイヤルを彼にリメイクしてもらいたい笑