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5月から始めたブログなのですが
今年見た中でも印象に残ってる作品は書いておこうと思いまして
いまさら2月公開の本作のレビューですよ。
85点
ここ数年でも「ララランド」や同じヒュージャックマンの「レ・ミゼラブル」が大ヒットしてまだまだ需要があるミュージカルジャンル。
その中でも僕は断然このグレイテストショーマン派。
曲のバリエーションも豊富だし歌とダンスのクオリティがそれぞれ超高い。
何よりシーンから曲に入るタイミングが自然だし、入り方も毎回違った工夫もある。
映画ならではの歌ってる最中の場面の切り替えとか、
低い場所から高い場所への視点の移行など本当に飽きない工夫がすごい。
5年前に観たレミゼラブルでは顔のドアップばかりで辟易したのだが
今作の監督は映画的な見せ方にしっかりこだわってくれてる。ありがたや。

そして1番の評価ポイントは上映時間が105分とタイトなこと。実在の人物の一代記でミュージカルとなれば長くなってもおかしくないのに

こんなにコンパクトなのは、
歌うシーンの最中も話が止まらないように
歌詞と脚本の流れがかっちり噛み合ってるから。
冒頭のテーマ曲を歌ってる最中に主人公の過去に時制が戻って行って
夫婦の馴れ初めを手際よく語る流れとか本当に上手い。
ザックエフロンをスカウトするところも、
一座のみんなが会場から押し出された後に乗り込むところも、
エフロンと空中ブランコの女の子との縄上げ下げを利用したロマンチックな見せ場も
全部話の流れと有機的に連携してるし、

後々の伏線も仕込まれてたりする。

特にフリークスと呼ばれる団員のみんなには感情移入しまくりで、

自分の弱点を逆手にとってセールスポイントにしたりパフォーマンス一つで周りの雑音を黙らせついくのは本当に尊敬。
その中でもヒゲの女の子の歌唱力、表現力は尋常じゃなかった。
彼女みたいな人がスターとしてのし上がれる世の中になって欲しい。

 

この映画ではただ弱者に手を差し伸べてるのではなく、

あくまで主人公は営利目的でちゃんと才能や売り出しポイントがある人を集めている。
だから若干反感を買う部分もあるかもしれない。
実際のバーナムはもっとひどい人で、
SNSでも障碍者を見世物にした話はどうなんだという意見もチラホラ。
ただこの距離感もある意味一つの真実。
あなたたちは可愛そうな人だから使ってあげますよではなく
あなたの人と違う部分はビジネスになるので契約を結ばせてください
のほうが嬉しいよね。
やはり誰かから一方的に助けてもらうより、
自分の力でちゃんとギブアンドテイクの関係を気づくっていうのは
幸せの条件の一つだと思う。

最後に「人を幸せにできるのが最高の芸術」

みたいなバーナム本人の引用文が出るんだけど、
その直前に主人公の娘たちのバレエ発表会シーンがある。
最後の最後にこの映画の中で1番レベルが低いショーが展開されるが、

それを見てるヒューの至福の表情も含めて、1番感動的に見える不思議。

細かい演出まで行き届いた

ここ数年の実写ミュージカルでは出色の傑作でした。
まだギリ上映中だから見てない人は急げ!